就労移行支援事業所 e daha(えだは)
【住所】高知県高知市大津乙1024-3
【概要】2017年6月「株式会社240RISING設立」
2017年9月「就労移行支援事業所 e daha(えだは)」特定相談支援事業所 e daha(えだは)開業。
PCでの文書作成、ビジネスマナー、ハローワーク、企業見学・実習などをとおして、障害者の一般企業就職へ向けた支援を行う。
運営法人:株式会社240RISING WEB制作、ブログ作成など幅広い事業を手掛け、「今よりのぼっていく人生を」コンセプトとする。
事業内容:障害福祉サービスの1つで、就労を希望する65歳未満の障害のある方に対して、生産活動や職場体験などの機会の提供を通じた就労に必要な知識や能力の向上のために必要な訓練、就労に関する相談や支援を行います。
このサービスでは、一般就労に必要な知識・能力を養い、本人の適性に見合った職場への就労と定着を目指します。
ここで 株式会社240RISING のことを簡単に紹介しています。
目次
就労移行支援事業での取り組みについて
早速ですが、御社の取り組みについて教えてください。
かしこまりました。
主に発達障害など精神的な障害をもった利用者さんが一般企業に就職するためのサポートを行っています。職業訓練をしたり、仕事を探すお手伝い、就職後の定着サポートをすることが、主なサービス内容です。
主に発達障害など精神的な障害をもった利用者さんが一般企業に就職するためのサポートを行っています。職業訓練をしたり、仕事を探すお手伝い、就職後の定着サポートをすることが、主なサービス内容です。
障害を抱えた方の就職活動と、職場定着のサポートを行うのですね。
利用者さんの層としてはどういった方が多いのでしょうか?
利用者さんの層としてはどういった方が多いのでしょうか?
利用者さんの層を絞るようなことはしていませんが、20代~30代の発達障害など精神の問題を抱えた方が多く、次に40代で、50代の方は比較的少ないように感じます。
障害は、どのような方が多いですか?
引きこもりや自閉症、学習障害の方などはもちろんいますし、人ごみが苦手だったり、異性が極端に苦手だったり、人によって様々ですね。
御社の特徴について
御社での活動において、大切にしていることを教えてください。
今よりのぼっていく人生を。という理念を大切にしています。
利用者さんの就職をサポートするだけでなく、スタッフも働きやすい環境で、楽しく仕事が出来たら、と考えています。自分自身がやりたいと思える仕事に取り組むと自然と結果もついてきます。
そしてこの会社に集まる人たちの質が今よりもっと「トルコ語で(もっとの意味)」豊かに上昇していきたい、枝葉のように自分の個性を出すという意味で、この会社の名前をe daha(えだは)という事業所名にしています。
利用者さんの就職をサポートするだけでなく、スタッフも働きやすい環境で、楽しく仕事が出来たら、と考えています。自分自身がやりたいと思える仕事に取り組むと自然と結果もついてきます。
そしてこの会社に集まる人たちの質が今よりもっと「トルコ語で(もっとの意味)」豊かに上昇していきたい、枝葉のように自分の個性を出すという意味で、この会社の名前をe daha(えだは)という事業所名にしています。
質の向上を目指すには、利用者さんは、事業所でどのような取り組みをするのでしょうか?
弊社はいかに付加価値の高い仕事をやれるか、という点を大切にしており、たとえばPCを使ってWord・Excelの練習をしてもらったり、HPの企画を立てたり、ブログ作りをしたり・・クリエイティブな作業に取り組んでもらうことが多いです。
ただ、そういう仕事ばかりあるわけでもないので、清掃をしたり、軽作業なども、コミュニケーションや実際の仕事の疑似体験になりますので取り入れています。
ただ、そういう仕事ばかりあるわけでもないので、清掃をしたり、軽作業なども、コミュニケーションや実際の仕事の疑似体験になりますので取り入れています。
実際の仕事の疑似体験ができるのは、これから一般就労を目指す方たちにとって、とてもいい経験になりますね。
就労継続支援(障害者が実際に働く施設)」のほうでも、いかに付加価値の高い仕事に取り組んでもらうか、というポイントが重視されてきていますよね。
ちなみに、スタッフを雇う際に意識することはあるのでしょうか。
就労継続支援(障害者が実際に働く施設)」のほうでも、いかに付加価値の高い仕事に取り組んでもらうか、というポイントが重視されてきていますよね。
ちなみに、スタッフを雇う際に意識することはあるのでしょうか。
できる限り一般企業での就労経験があるスタッフを雇うようにしています。
利用者さんの第一の目的は、一般企業への就職なので、一般企業での実務経験を大切にしていますね。
実際、福祉業界しか知らない方は企業がどのような取り組みをし、どのように利益を上げているか分からない人が多いのです。
ですから会社とは何かを知っている、会社勤めをした事がある方のほうが、良い働きをしてくれることがあるのです。
就労移行支援においてはサービス管理責任者の方も、福祉での視点が強いと企業とのマッチングなどで話が合わないときもあります。
利用者さんの第一の目的は、一般企業への就職なので、一般企業での実務経験を大切にしていますね。
実際、福祉業界しか知らない方は企業がどのような取り組みをし、どのように利益を上げているか分からない人が多いのです。
ですから会社とは何かを知っている、会社勤めをした事がある方のほうが、良い働きをしてくれることがあるのです。
就労移行支援においてはサービス管理責任者の方も、福祉での視点が強いと企業とのマッチングなどで話が合わないときもあります。
福祉業界と一般企業のビジネスの世界の両立ってなかなか難しそうですね。
e daha(えだは)には民間企業への就職をしたい方たちが集まるので、やっぱり民間企業で働くことのやりがい、大変さを分かっているスタッフさんがいるのが強みですね。
e daha(えだは)には民間企業への就職をしたい方たちが集まるので、やっぱり民間企業で働くことのやりがい、大変さを分かっているスタッフさんがいるのが強みですね。
開業に至ったきっかけ
これから就労移行支援を開業しようと考えている方々に、よろしければ開業に至ったきっかけを教えてください。
理由は福祉業界を少しでも変えたいからです。本業は設計したり、会社間をマッチングしたりしているのですが、定年までに人に役に立てる仕事をと考えていて。
人に役に立てる仕事・・!
最初はホントに何も分からない状態からのスタートでした。事業所の立ち上げ前から立ち上げ後までひたすらバタバタして、30代になり心理学の勉強をしたいと考え専門学校・大学に入学し直し、知識の習得に努め4年間は久しぶりの学生生活を送りながら社会人をしていましたww
その学生生活で、実習とかに行くんですけど福祉職のかたの企業の在り方を分かっていない所を目の当たりし、障害者の方に上手なアドバイスが出来ていない現状を見て、やるせなさが残り、よし、なんときゃしなきゃと思ったところからのスタートです。
その学生生活で、実習とかに行くんですけど福祉職のかたの企業の在り方を分かっていない所を目の当たりし、障害者の方に上手なアドバイスが出来ていない現状を見て、やるせなさが残り、よし、なんときゃしなきゃと思ったところからのスタートです。
開業時に大変だったこと
思っていた以上に人(利用者)が来なくてびっくりしました(笑)。ホントに人が来なかったです。
相談所に相談に言ったりしなかったのですか?
もちろんしました。地域の障害者職業センターでジョブコーチ支援をしたり、地域の中ぽつとの繋がりはありましたので開設前に相談はしていました。ただこっちは全くの新規参入で市役所や社会福祉協議会との接点やネームバリューがない、何も分からない、経験もないので信用ゼロですよね。
就労移行支援はあくまで「時間をかけて職業訓練をする場所」です。なにもしなければホントに人来ませんよ。
就労移行支援はあくまで「時間をかけて職業訓練をする場所」です。なにもしなければホントに人来ませんよ。
あとびっくりするくらいお金がすぐに消えていきます。利用者さんがいてもいなくても、運営基準上、スタッフを配置をしなくてはなりませんよね。移行支援の場合スタート時、約6人配置しなければならないので、人件費もかさみがちです。だから1000万円あっても安心だね、とは言えないです、正直。
プレッシャーとかはなかったですか?
うちは幸い本業のほうが軌道に乗っていたのと、中期的に見て別の事業は必要だったので、ある程度のリスクはとるしかないと思って始めています。
なるほど・・。一発逆転を狙ってやるにはリスキーかもしれませんね。書類面はどのように整備していったのですか?
自分でネットサーフィンしたり市役所の職員さんに聞きながら手さぐりで調べていました。今までのネットワークを活かしながら動き、業者に頼んだらそれこそ100万くらいは、あっという間に飛んでいくので今までの知識をフルに活用し頑張りました。因みに就労移行支援事業所が一番就労系で書類がややこしいかもww
黒字転換したきっかけは
黒字転換したきっかけなどはありましたか?
私どもの取り組みを、事業所訪問や、相談支援、ネットを活用したところ新たな取り組みに共感してくれた方々からお話をいただけるようになり利用者数も伸び安定しました。
1日何人くらいきたら、黒字になりそうですか?
うちの場合は12名~14名くらいですね。
みんながみんな毎日くる訳ではないですよね。だから利用者数ベースでそのくらい来てもらおうとすると、それ以上の数だけ、契約者数を増やす必要がありそうですね。
はい。
利用者獲得とスタッフについて
きっとお話で聞く以上の大変さがあったことと思います。それでも今これだけ事業所を展開しておられるのですから、利用者獲得とかで苦労することはないので??
今でも利用者獲得はしっかりやっていますよ。むしろ一番力を入れるべきポイントだと思っています。今、私は会社を訪問し雇用開拓やジョブコーチ支援をし、事業所内にいることが少ないですが、各事業所の現状を把握するために、クラウドシステムを使って業務日報を毎日細かく分析ツールを用いながら書いてもらっています。
※株式会社ジャニスさんのシステムと独自のツールを融合させています。
※株式会社ジャニスさんのシステムと独自のツールを融合させています。
毎日目を通しているのですか?
もちろん、毎日目を通しています。どこでどんなことが起こったかや、訓練内容や相談内容、企業とのやり取り、もちろんバイタルチェックもをちゃんとできているか確認しています。
サビ管、スタッフの方たちは真面目でまっすぐなんですごく良いカリキュラムを作ってくれるのですが、どうしても固定概念が少しづつ固まるんですよね。
良いサービスを作っても、それを使う人に合ったものじゃどうしようもないですから。だから今でも、ジョブコーチ支援は続けていますし、スタッフにも口酸っぱく言わざるを得ないのです。
特に就労移行支援の場合、原則2年までしか利用者さんも通えないですし、囲い込みはしたくないので。
サビ管、スタッフの方たちは真面目でまっすぐなんですごく良いカリキュラムを作ってくれるのですが、どうしても固定概念が少しづつ固まるんですよね。
良いサービスを作っても、それを使う人に合ったものじゃどうしようもないですから。だから今でも、ジョブコーチ支援は続けていますし、スタッフにも口酸っぱく言わざるを得ないのです。
特に就労移行支援の場合、原則2年までしか利用者さんも通えないですし、囲い込みはしたくないので。
障害福祉事業だからといって、直接利用者さんを支援するだけが仕事内容ではない、ということでしょうか。
そうですね。幸いうちの場合はスタッフも本当に利用者さん想いの方が多く、助かっています。ただ、それゆえマンツーマンでの支援になりがちなのです。
でもそれだと、本来やるべき業務がストップしてしまったり、利用者さんの自立のためにもならないので、このあたりのバランス感覚がすごく重要なのです。
だからホントは福祉業界って気の利く、頭の良い人達が活躍するべき業界だと感じています。
でもそれだと、本来やるべき業務がストップしてしまったり、利用者さんの自立のためにもならないので、このあたりのバランス感覚がすごく重要なのです。
だからホントは福祉業界って気の利く、頭の良い人達が活躍するべき業界だと感じています。
利用者さんに良いサービスを提供するためのスキルはもちろん、法令遵守やそのための書面整備、利用者獲得活動、やらなければいけないことは確かに多岐に渡りますよね
今でも素晴らしい想いをもって取り組んでくれているスタッフさんはたくさんいるので、それにプラスして民間企業の感覚も大事になってくると考えています。
開業を考えている方へのアドバイス
とにかくびっくりするくらい早くお金がなくなります。ちゃんとビジネスモデル理解したうえでやらないとすぐに退場です。
先ほどお話したように、福祉の業界はよくも悪くも独特で、のんびりしている空気感もあります。これが一般の社会だったらもう5倍は先に進んでいると思っています。
なのでこのブログでは、自分なりに就労移行支援事業所を開設~開設後の取り組みをみなさんにお伝えできればと思っています。
先ほどお話したように、福祉の業界はよくも悪くも独特で、のんびりしている空気感もあります。これが一般の社会だったらもう5倍は先に進んでいると思っています。
なのでこのブログでは、自分なりに就労移行支援事業所を開設~開設後の取り組みをみなさんにお伝えできればと思っています。
まとめ
最後に、想いを持って優れたサービスを提供していただける事業所がもっと増えれば、より業界も良い方向に進むのではないでしょうか。
そのように私は願っています。
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本記事での感想・分析・結果はあくまで筆者個人のものであります。