☆利用者が、就労移行支援施設を休まれた時に支援者は☆
就労移行支援を利用される方の中には、施設を休まれる場合もあります。
体調不良で施設を休む方もいれば、休むことが続いてしまう方もいます。施設を辞めてしまうのではないかと、心配してしまうこともあります。
その時に支援者として出来ることは、利用者が休むという気持ちを受け止めるだけでなく、利用者の背景を想像し、一緒に考えるときも必要であると考えます。
というのは、利用者の中には、自分の意見や気持ちを伝えるのが得意ではない方がいます。ボキャブラリーはあっても、状況を伝えるのが得意ではない方もいます。
そういったことが、インテーク等で聴取出来ていれば良いですが、そうでないことの方が多いでしょう。
支援者として、私は、利用者からの休みの電話、休みから出席された日には必ず、「どうかされましたか??」と聴くようにしています。また、利用者の休み方、言動、出席された後の過ごし方を、支援者同士で把握するようにしています。そうすることで、将来利用者が就職をする時に、利用者の社会性、体調をはじめ、課題のこなし方の対処を一緒に考えておけることがあるかも知れないからです。
就職支援とは、就職活動だけではなく、就職してからも安心して仕事を続けるための支援です。
こう言い切ってしまうと、支援者のスキルはどれだけのものだと言われるかも知れません。
支援者は万能ではない、しかし万能ではないと悟った時、利用者の本音を聴くことが出来ることもあります。
支援者の私は、会社や家族などの周囲から期待されている自分になりきれなかったプレッシャーで吃音になってしまった利用者と、過去出合うことがありました。
その方が、施設を休まれた時に、「施設は楽しい。だが、主治医にはゆっくりじっくり施設に通い、就職の準備をしなさい言われている。でも、早く仕事をしたい気持ちに焦りが出て、眠れなくなり、この数日、出席できなくなった」とお話ししてくださることもありました。
施設を継続して出席していると、利用者は、自身の体調調整や、就職するための課題をこなすためにプレッシャーが出てくることもあるでしょう。この場合、その利用者には、周囲と自分を比較して、焦る性格の傾向があるかも知れません。
性格や、言動の癖、傾向を掴むことが支援者が、普段から張っておくべき、支援のアンテナなのかも知れません。
本記事での感想・分析・結果はあくまで筆者個人のものであります。