☆SST(ソーシャルスキルトレーニング)の重要性☆

☆SSTの重要性☆

SST(ソーシャルスキルトレーニング)は、障がい者就労移行支援施設でも、利用者にとって人気のある時間です。

利用者から、SSTでよく取り上げてほしい内容として、「仕事上のコミュニケーションの取り方をどのようにすれば良いか」があります。

これは、利用者がコミュニケーションについて、就職・職業定着において不安を抱いているということが多いと考えられるでしょう。
わたしが勤務していた障がい者就労移行支援施設では、利用者 1人 1人の声を大事にしながら、グループワーク形式で就職・職業定着に向けての講義を進めることが多くありました。講義を行っていると、利用者から就職・職業定着に向けて、不安や疑問が沢山出てきました。
それは、利用者が今まで経験してきた仕事の中で感じたこと、初めて経験する仕事へ、不安や疑問を抱いているということです。スタッフも参加し、仕事上のコミュニケーションの取り方など、不安や疑問について、広義に掘り下げて多様な意見を聴きあうことができるSSTはとても有意義な時間になることが多いでしょう。

 

SSTは、病院や、今や企業の新人研修でも取り入れられています。

内容は、「仕事上のコミュニケーションの取り方をどのようにすれば良いか」「自分の意見の伝え方」「服薬管理」など、多種多様であり、対象者が集まり、問題解決スキルを一緒に身につけていきます。障がい者就労移行支援施設では、男女比、年齢層、仕事・人生の経験が幅広く違う者が集まってきているので、問題解決に向けて、様々な方法を見出すことができます。

SSTの重要性は、皆が社会(集団)へ参加し、一つのことに向けて一生懸命に取り組み、達成を果たすことです。
それは、社会で企業に勤め、 1人 1人が集まり、自分の意見を持ち、仕事の業務を果たしていくことと同じことです。
皆が社会(集団)へ参加し、一つのことに向けて一生懸命に取り組み、達成を果たすよう、SSTのフィードバックは、とても難しいです。

スタッフは、利用者 1人 1人の声を大事に、利用者の障害・病識理解の状態を把握しながら、その理解を促すようにする必要があります。

「集団生活が好きではない、今日はSSTをしたくない」と時には申し出る利用者も、中にいます。
利用者本人の意見を述べたことには受容しながら、グループワークの意義や、問題解決スキルなどを身に着けるためのものであると説明します。1日で全ての問題解決スキルを習得できる訳ではないので、スモールステップを意識し、利用者の就職・職業定着への不安や意見を汲み取りながら、SSTをすると良いでしょう。

 

本記事での感想・分析・結果はあくまで筆者個人のものであります。

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